WORKS 154
明陽暗静落ち着いた規則正しい空間と明るく自由な空間。そんな対象的な印象を併せ持つ住まいがメゾネットマンションの特徴を活かして実現しました。 下フロアは寝室や浴室を配置したプライベートスペースに仕上げています。 ここではオリジナルモデュールの「tatema」を採用。37.5mm間隔の規格化されたモデュールの壁パネルや建具により、フロア全体に一定のリズムを作り出しています。 さらに階段を上がった先には作家ものの器が並ぶディスプレイコーナーが広がり、植物や器、アートが映えるようピンホールダウンライトなど照明にもこだわりました。 上フロアはリビングドアを開けると白を基調としたLDKが広がります。 窓と壁いっぱいに連なるカーテンは柔らかいテクスチャが空間を明るい印象に。横に長い間取りを活かしたキッチンでは幅が360cm、カウンターの幅も185cmと余裕のあるサイズです。ゲストを迎える際にも便利なパブリックスペースに仕上がりました。 「上フロアで過ごす子どもが夜になると下フロアで過ごすことで入眠がスムーズになり心身のリズム調整に役立っている」と話すM様。 空間にメリハリをつけたリノベでは生活リズムを整える効果をもたらしました。
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DESIGN PLAN
プラン概要築53年のメゾネットマンションという古い建物ならではの特徴がリノベにおいて多くの課題となることに。壁式構造ゆえに壊せない壁があることで間取り変更に制限があり、天井高は225〜230cmと一般的な高さと比べると低く、さらに梁は大きく圧迫感が強い物件でした。 そこでリノベではこうした特徴を逆手にとるアイデアを取り入れることに。趣味で集める器のディスプレイスペースを構造壁を活用して配置し、間取りの要となる間仕切り壁として取り入れています。 また、浴室やトイレといった区切りが必要なスペースも構造壁で囲うことで最大限に活用しました。 上フロアでは建具を天井高さに合わせ、実際よりも高く感じるよう演出。 下フロアでは壁面に連続したスリットデザインを用いることで、縦方向への広がりを強調しました。訪れるゲストも「天井の低さが気にならない」とその印象を話すほど。 ネガティブに捉えがちな特徴をデザインでカバーするリノベを実現しました。
- 工期
- 5ヶ月
- 改装費用
- 約2050万円
- 施工面積
- 89㎡
- 家族構成
- 夫婦+子ども1人
- 築年数
- 53年
- 所在地
- 東京都港区