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WORKS 155

遊郭建具と暮らす

古建具とロフトにキッチンやウォークインクローゼットを間仕切る壁、すべての高さが1780mmに揃っているこちらの住まい。古いものや新しいもの、タイルやラワンなど素材が違っていても共通項があることで空間に一体感が生まれました。 1780mmの始まりは取り壊し予定の遊郭から譲り受けた古建具の高さに由来します。古建具を基準にした高すぎず低すぎない寸法は壁の高さとして圧迫感が少なく、天井がより高く感じられる効果もあります。 ご夫婦それぞれのスペースとして、古建具をパーテーションとして再利用したご主人様の書斎とウォークスルークローゼットの向こう側には奥様のアトリエを用意。 1780mmで囲うことで「お互いの気配を感じつつ、自分時間を思い思いに過ごせるようになり、夫婦の会話も増えました」と話すOさま。 古建具は住まいの軸となり、新たな場所で時を重ねていきます。

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DESIGN PLAN

プラン概要

リノベーションを前提として家探しをしているなか、角部屋で南向き、アトリエスペースのイメージが浮かぶ出窓に、隣にはレトロな銭湯、マンションの名前もなんだかかわいい。そんな、あったら嬉しいポイントの積み重ねが決め手となり、この住まいに即決。ワンオーナーの物件で37年間一度も手を加えられていないところにも、リノベのやりがいを感じました。 リノベでは選択肢が多く、迷いやすいものですが「“古建具”がテーマにあったので、コーディネートもそれに合うかどうか、という基準で選べたので決めやすかった」と話すOさま。 壁には骨材が混ざったザラザラとした表情に仕上がるポーターズペイントの塗料を使用。砂壁のような雰囲気を出しつつも現代のインテリアと相性良くまとまりました。 広々とした玄関土間では裁縫で使う布を広げられるなど実用性も抜群で、天井から布を吊るしたりと今後のアトリエアレンジも楽しみのひとつ。将来、家族が増えて個室が必要になった時のことも想定して土間は広く確保しています。 大きな1つの空間にロフトや書斎、土間、アトリエなど、気分に合わせた居場所がある、今後の暮らし方の変化も楽しみな住まいに仕上がりました。

before
after
工期
3ヶ月
改装費用
施工面積
70.18㎡
家族構成
夫婦
築年数
37年
所在地
大阪市大正区
WORKS 155
この事例に登録されているタグ
LIVING・DINING WORK SPACE LOFT OLD MATERIAL ENTRANCE・HALL

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