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リノベーションの「現地調査」では何を調べている?

リノベーション相談会に参加して、プランや見積提案を依頼することになった場合、スタッフより「次回は現地調査をさせてください」という案内があることが一般的です。

現地調査ではリノベーションをする物件の採寸をするのだな。と、なんとなく想像がつきますが、実際のところどんなところを見ているのかまでは分かりにくいですよね。

ということで今回は、現地調査にてリノベーションスタッフはどんなところに注目している?お客様は準備しておくことはある?などあまり知られていない部分をご紹介します。

現地調査では物件の状態をじっくりと確認させてもらいます。
こんなところを見るのだなと、あらかじめ知っておくと安心にも繋がりますので是非参考にしてくださいね。

現地調査の精度が図面&見積書の正確さに繋がる

リノベーションの現地調査では主に何をしているのかというと、1つ目は図面作成の際に必要な物件の採寸作業。2つ目は見積り作成の際に必要な物件の現状確認がメインの作業です。

□黙々と測り続ける採寸作業

「採寸作業」については空間の寸法をできる限り正確に図面に反映させる為、細かい部分まで採寸しています。
クローゼットの奥行きも念のため確認しますので、中を確認させて頂くこともあります。

家中を隅々まで測りますので、採寸をするスタッフは黙々とかつスピーディに測り続けます。
この間、お客様は寛いで頂いていても大丈夫ですよ。

□見積りに大きな影響がある現地確認

採寸作業と同時進行で物件の現状も確認しています。床下地の組み方や特殊な器具の有無など(セキュリティシステムやスプリンクラーなど)を現地で確認することで、より正確な見積り提案へと繋がります。

解体工事後に追加工事費が多く発生した。なんてことを防ぐ為にも、この段階で把握できる部分は詳細を確認させて頂きます。

住みながら気になっている部分などもありましたら、現地確認時に是非見せてくださいね。

現地調査では何を確認している?

採寸しながら壁をトントン叩いたり、点検口の奥を覗いたりと、傍から見ると「何をしている?」と思われがちな行動ですが、実際のところ何を確認しているのかをご紹介します。

□なぜ天井を突いている?

天井下地の状態を調査しています。天井を作っているのか(天井裏の有無を確認)、コンクリート躯体にそのまま壁紙を貼っているのかを確認します。

直天井の場合は(コンクリート躯体にそのまま壁紙を貼っている、または塗装している状態)照明用コンセントの移設が難しいなど、プランや見積りに影響があるので見逃せないポイントです。

□なぜ壁を叩いている?

壁下地の状態を調査しています。壊せない躯体の壁か、撤去できる間仕切り壁なのかを判断します。プランに関わる大切な部分なので確認が必ず必要です。

ちなみに、コンコンと叩くと軽い音がする場合、多くは壊せる壁。鈍い音と硬い感覚がある場合、多くは躯体壁です。内見時にも役に立つ方法ですよ。

□なぜ足踏みをしている?

床下地の状態を調査しています。これによりコンクリートの床に直接フローリングを張る「遮音フローリング」なのか、床上げ(二重床)をしてからフローリングを張っているのかを判断します。

床下地の状態によりフローリング材の選定、工事の方向性にも大きく影響があるのでこちらも重要なポイントです。

□なぜ点検口を開ける?

普段の生活ではなかなか開ける機会のない点検口。多くはキッチンの近く、トイレ、お風呂(ユニットバス)の天井にあります。

点検口の中は配管が有る場合が多く、その位置や状態を現地調査では確認しています。
お風呂の点検口からはコンクリート打ちっぱなしの状態の天井も一部確認ができることが多いですよ。

点検口からは、リノベーションであとどのくらい天井高さを上げられるのかを確認できたりと、普段は見えない視点から物件をチェックします。

現地調査の立会いは必要?お客様に協力して欲しいこととは?

自宅の現地調査や購入した物件の現地調査などシチュエーションは様々。お客様は立ち会いが必要?当日何をしたら良い?などシチュエーション別にご案内します。

□自宅リノベーションの現地調査をする場合

自宅を見せて頂くこともあり、立会いをお願いしています。普段の暮らしの様子なども教えて頂けるとプラン提案に活かせるので助かります。

■確認を避けて欲しい部屋や写真撮影NG部分など遠慮なく申し付けください

現地確認時にはクローゼットの中などプライベートな部分も確認をお願いしていますが、調査NGの部分はお教えください。
合わせて記録用の室内写真撮影もNG部分については当日でも大丈夫ですのでお知らせください。

また、排水配管位置確認の為にキッチン収納を開ける場合があります。荷物の移動が必要な場合などはお声がけをしております。

基本的に確認しながら進めていますが「そこまで見るの?」と驚かれることもあるかもしれません。
その際はご遠慮なくお教えくださいね。

□購入した物件で現地調査をする場合

この場合、お客様の立会いは不要です。多くの場合、スタッフのみで現地調査を行っています。

調査時には現地写真を沢山撮りますので、後日に写真の共有も可能です。内見時に見落としたところや、記録用に活用ください。

気になる部分についてもスタッフが代わりに確認を行いますのでお教えくださいね。

■購入した物件で売り主様が居住中の場合

この場合もお客様の立会いは不要です。多くの場合、不動産業者立ち会いのもと、スタッフが現地調査を行います。

売り主様にご迷惑がかからないよう、写真撮影等含め十分に注意しながら進めますのでご安心ください。

以上が現地調査の内容ご紹介でした。
その後のプランニングや見積り作成に大きく関わる重要な調査なので、しっかりと確認させてもらいます。

お客様からは「我が家を見られるのは恥ずかしい!!」というお声をよく頂きますが、我々は数多くのお家を見慣れておりますので、恥ずかしがらなくても大丈夫ですよ。(大掃除の必要もありませんよ)

むしろ普段通りの暮らしを見させて頂けるほうが、お客様への理解も深まり、深掘りしたプランの提案にも繋がります。

ということで、現地調査の際はぜひご協力のほど宜しくお願いします。

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