マンションリノベの騒音トラブル対策・住む前に知っておきたいこと
もうすぐ春ですね、新年度を迎えるこのタイミングに合わせてリノベーションを計画していた方もいるのでは?
リノベーション工事が終わり新生活がスタートして数日、ご近所さんより騒音のクレームを言われるなんてことは防ぎたいですよね。
コンクリート造のマンションや遮音性能のある床材を使用しても音を遮る能力には限界があります。
騒音トラブルの原因になりやすい音を知っておくこと・音が出る頻度や大きさに気を配ること。
それだけでマンション暮らしで起こる多くのトラブルは未然に防ぐことができます。
長く住む我が家でトラブルに悩まされないように、ぜひ騒音対策をチェックしてくださいね。
INDEX
どんな音が問題になりやすい?
騒音クレームの多くは構造体を振動して伝わる「固体音」です。
固体音とは衝撃が床や壁、天井へ振動として伝わり、周囲の住戸や階が離れた住戸にまで聞こえる音のこと。自宅よりも大きな音で響くこともあるので要注意です。
マンションで起こりやすい固体音としてトラブルにつながりやすい事例は以下が考えられます。
・床に物を落とす、コンやドンとした音
・床を叩く、コンコンとした音
・床に飛び降りる、ドスンとした音
・床を走る、ドンドンとした音
・ドアや引き戸を勢いよく閉める、バタンという音
・キッチン・浴室・トイレなどを使用時の給排水管を流れる水の音
マンションの場合コンクリートといった構造躯体で全住戸はつながっているので、固体音が躯体の中を振動しながら通り、遠くまで音が伝わる特徴があります。
音源から遠く離れていても音が小さくなりにくいので、予想外のところまで影響を及ぼすことも。
暮らしの中で取り入れたい騒音対策
□二重床でも音は伝わる
マンションリノベーションで多く採用されている「二重床」床衝撃音を防ぐ為にコンクリートスラブの上にもう1つ床を作る方法です。
クッション性の無い・踏み心地が硬いフローリングを張っている場合、二重床の可能性が高いです。
覚えておいて欲しいことは「二重床でも遮音の限界がある・音は伝わる」ということ。
特に音をたてる歩行や子どもやペットの飛び跳ねといった衝撃音では、二重床とコンクリートスラブの間にある空間で太鼓のように音が響いてしまい、より大きく音が伝わることがあります。
二重床であっても衝撃音に気を配ることは重要です。
□床衝撃音をできるだけ防ぐためにできること
カトラリーといった硬くて軽いものを床に落としてしまった場合、躯体に響く程の大きな衝撃ではないので床材の遮音性能(フローリングの場合LL-40またはLL-45)で音の発生は軽減されます。
一方で、歩行や飛び跳ねによって起こる床衝撃音は床材の遮音性能だけでは衝撃を吸収できません。
マットやふとんといった厚みのあるものを敷けば多くの衝撃は吸収されますが、部屋中に敷くことは難しいですね。
歩行や飛び跳ねといった床衝撃音は床材での根本的解決は難しく、音自体を小さくする努力が一番効果的です。
音を出す側で対策の努力をすることは万が一の騒音トラブル時にも重要になります。
どれだけ対策・工夫をしたかで問題解決・和解につながる要因の1つになることもあります。
□何気ない生活音にも要注意
ドアを閉める音・カーテンを開け閉めする音・掃除機をかける音、無意識にやっていることでも意外と音は周囲に伝わっています。
掃除機をかけながらヘッドを壁や家具にガツンガツンとぶつけるときの音は、躯体や空気を通して実は大きく響いています。
衝撃はできるだけ少なくする(躯体を振動させない)注意が必要ですね。
ドアや引き戸を閉める際もゆっくりと閉める心掛けが大切ですが、うっかりしてしまうこともありますよね。
リノベーション時にはゆっくりと建具が閉まる「ソフトクローズやドアクローザー」といった機能を建具に追加することもおすすめです。
中には住み始めた後からでも取り付けできるものもありますよ。
勢いよく閉まるドアに指を挟まないようにする安全面の効果もありますのでおすすめです。
□意外と響いている低周波音
盲点になりやすいのが「低周波音」冷蔵庫からはコンプレッサーの低周波音がブーンと常時出ています。洗濯機やエアコンの室外機、健康器具のモーター音やスピーカーでも低周波音が響いています。
特に大きい音を出していないのにクレームがきた際は、家電製品からでる低周波音を確認してみてください。
また、低周波音の対策として機器類の下に防振用ゴムマットの使用が効果的です。振動が壁や床に伝わるのを防いでくださいね。
リノベーション時に取り入れたい騒音対策
□遮音のためにやっておきたいこと
【床】▷▷▷遮音性能の高い床材の選択
※ほとんどのマンションでは管理規約で使用する床材の遮音性能が決められています
【窓】▷▷▷インナーサッシをつけることで窓からもれる音を小さくし、外部からの音も低減します
【建具】▷▷▷戸当りやドアがゆっくり閉まる消音タイプの仕様にする
【配管類】▷▷▷取り付け場所や方法に配慮する(防音材を巻くなど)
【設備機器類】▷▷▷節水仕様にすることで流れる水量を最小にする
□工事音にも配慮が必要
多くのリノベーション工事では解体作業を行います。作業音は躯体に直接響くため非常に大きな騒音が発生します。
そのためハコリノベで工事をする際はマンション管理組合で決められた時間帯・工事日といったルールを守り、工事着工前には周囲の住戸に事前お知らせの挨拶を行っています。
その際に騒音でご迷惑をかける旨・工事スケジュールをお伝えすることで近隣の方からのご理解を頂きます。
マンション暮らしを長く続けるといつかはどの家庭もリノベーション・リフォーム工事が必要になります。工事の騒音はお互い様ということで近隣の方々からご協力頂けることが多い印象です。
人が生活している以上、生活音はつきもの。
その特徴を知っておくことで未然に騒音トラブルを防ぐことにつながります。
同じマンションで暮らす方々とお互いに快適な住空間が確保できるよう配慮は忘れないで暮らしていきたいですね。
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