愛犬も元気に暮らせる!リノベで使いたいおすすめ床材
人と暮らすワンちゃん・ネコちゃんは今や15歳未満の人口総数よりも多い日本。
家族と同じ大切な存在である愛犬・愛猫ですが、一緒に暮らす家はお互いに居心地良い空間になっていますか?
人にとって快適な環境は犬・猫にとっては悪影響を与えてしまうことも。
多くの時間を過ごす家はその環境が健康にも大きく影響するので、リノベーションをきっかけに見直したいですよね。
今回は愛犬が暮らしやすい床材に注目し、おすすめの素材や事例をご紹介します。
INDEX
犬におすすめの床材
犬が好む床の感触は「軟らかいこと」土の上を歩く感覚に似たカーペットや足拭きマットといった軟らかい素材を好みます。
犬は足裏にある肉球の感触でそこがどのような場所で、心地良いかどうかをチェックしていますよ。
ただ、土のような感触に似すぎていたり、自然素材の床材では匂いから「ここはトイレ」と勘違いしてしまうことも。
こういったことを防ぐためにも床材の素材や特徴も確認が必要ですね。では、これからリノベでも取り入れやすい床材をご紹介します。
■コルク材の軟らかさは犬に優しい
歩行の感覚が軟かく、滑りにくいコルク材は犬にとって暮らしやすい床材です。
また、フローリングよりも犬の毛などが掃除しやすい清掃性が良い素材でもあります。
□知っておきたいコルク材の注意点
コルク材は傷がつきやすく、犬が激しく動き回ると表面がえぐれてしまい、ポロポロとコルクが削れてしまう可能性があります。
また、コルク材に傷がつきにくいようにハードコーティング仕上げをすると犬が滑りやすくなってしまうので要注意です。
犬がよく過ごす場所のみコルク材マットを敷くといった他の床材との組み合わせで使用しても良いですね。
■モルタルやタイルなら犬も過ごしやすく、掃除もしやすい
床をモルタルやモールテックス、タイルで仕上げると夏場でもひんやりとした床が過ごしやすく好んで居場所にする犬も多いです。
玄関・土間の広さを少し余裕をもたせ、仕上材をモルタルやタイルにすると犬も使用できるスペースになりますね。
□知っておきたいモルタル・タイルの注意点
清掃性の点ではモルタルやモールテックスを使用する場合、クリア(オイル)塗装を仕上げにすることをおすすめします。そうすることで粗相の汚れを取り除きやすくなりますよ。
また、タイルを使用する場合、目地に臭いやホコリが残りやすいので丁寧な掃除が必要です。
■カーペットは選び方も重要
カーペットは滑りにくく、足触りも良い為、犬にとって暮らしやすい床材です。特にサイザル麻カーペットは爪も引っかからず犬も歩きやすく、その意匠性からもインテリアに取り入れやすいアイテムです。
□知っておきたいカーペットの注意点
・爪が引っかかりにくい「カットパイルカーペット」がおすすめ
毛の先が輪っか状になっている「ループパイルカーペット」では犬が爪を引っかけて怪我をしてしまうこともあるためなるべく使用は避けてください。
「カットパイルカーペット」では爪が引っかかりにくいのでなるべくこちらでの採用をおすすめします。
・カーペットは汚れやすく、掃除がしにくい
カーペットに汚れがついた場合、フローリングなどに比べ汚れがとれにくいことが難点です。清掃性の点では1枚ずつ丸洗いや取り替えが可能なタイルカーペットを使用すると、清潔な状態を維持しやすいですね。
■タタミには注意!
あると思わず横たわりたくなるタタミは、踏み心地が軟かく滑りにくいので犬にとっても快適な環境です。
い草の良い香りがするタタミはその香りから草むらにいると勘違いしてしまい、犬がトイレと勘違いしてしまうことがあります。
さらに一度臭いがつくとそこがトイレだと間違って認識してしまうので要注意です。
タタミコーナーやタタミを敷いた小上がりがある間取りの場合にはしつけなどの対策が必要ですね。
犬が暮らしやすいフローリングとは?
表面がつるっとしたフローリングなどの床材は犬が滑りやすく、好ましくないですよね。
また、リノベーションでは飼い主の暮らし方に合った床材を選ぶことも大切です。
リノベーションでよく使用するフローリングでは、愛犬や床材の特徴に合わせた選び方をすると、人も犬も暮らしやすい空間になりますよ。
【硬いフローリングの場合(オーク・ウォルナット・チークなど)】
▷▷▷防滑仕上げをすると良いです
□メリット:傷がつきにくく、掃除がしやすい
□デメリット:足触りが硬く、足が疲れやすい
【軟らかいフローリングの場合(パイン・杉など)】
▷▷▷撥水効果のあるワックスでのメンテナンスが必要です。爪傷が気になる場合はフローリング材を研磨するなどのメンテナンスも必要です。
□メリット:足触りが軟かく、足が疲れにくい
□デメリット:傷がつきやすく、目立ちやすい
※ダックスフンドは足腰に要注意
特に足腰に気を遣ったほうがよい犬種はダックスフンドです。胴が長いので、床が滑ることによる腰への負担がほかの犬種よりも大きい為です。
□床のグリップ性を確認してみましょう
犬が座っているときに滑って足が開かない程度のグリップ性は必須です。足がひとりでに開いて滑ってしまう床材では股関節を痛めてしまいますので、事前に大きな床材サンプルなどで確認しても安心ですね。
人も犬も心地よく暮らすリノベーション事例
事例01:マットな防滑仕上げで見た目も機能も満足
犬が歩きやすい防滑仕上げのフローリングでは光沢のあるワックスが施されているものが多くあり、理想の空間にイメージが合わないことが多々あることも。
そんな中、マットなワックスでイメージする色味や質感を損なわず、愛犬も歩きやすい理想のフローリングを発見。メインのフローリングに採用しています。
荷物を引きずろうとしても動きにくいほどのグリップ力があるので、愛犬も快適に暮らしています。
□事例紹介ページはコチラから:all for wan[Click Here]
事例02:ラフなフローリングは犬に優しい
つるつるとした表面加工をあえてせずに、荒々しい表情を残したプリミティブオークフローリングは、そのラフな見た目の雰囲気もさることながら、犬に優しい一面も。
フローリングの表面がザラザラしているので犬が歩いても滑りません。ちなみに人が裸足で歩くと刺激があるのでスリッパの使用をおすすめします。
通常のフローリングにヤスリで凸凹をつけるスクラッチ加工を入れるだけでも防滑効果がありますよ。
また、表面がラフなフローリングは傷が入っても汚れても様になります。傷が入るほどかっこ良くなるのは嬉しいですよね。
□事例紹介ページはコチラから:変化を刻むインダストリアル[Click Here]
事例03:世界観は大切に、それでも愛犬は暮らしやすい
天井はコンクリート打ちっぱなしの状態で、床はすべてモールテックスで仕上げた、工場をリノベーションしたようなマンションの一室。
その徹底した世界観であっても、愛犬への配慮は忘れていません。
床を左官材のモールテックスで仕上げることにより、愛犬は滑りにくく過ごしやすい空間に。
ひんやりした床は暑さが苦手な犬にとっては快適です。
また、土足可の空間で暮らすスタイルは人にとっても掃除に対して気持ちにゆとりが生まれやすいですよね。
犬の暮らしやすさを優先しつつ、理想のリノベーションは両立するものです。
□事例紹介ページはコチラから:ザ・インダストリアルリノベーション[Click Here]
愛犬が快適に過ごせるリノベーションのイメージは膨らみましたか?
床材は一度工事するとその後の張替えといったリフォーム工事が大掛かりな部分なので、リノベーションをする際に床材はじっくり検討してくださいね。
ペット用と表記される床材の中には機能面が重視され、デザイン性が劣るものも中にはあります。
床材は空間の雰囲気を大きく左右する部分なので、サンプルの確認を必ず行いデザインも機能も満足する素材を見つけてくださいね。
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