WORKS 130
綯交(ないまぜ)な暮らし物件探しからお手伝いさせていただいたM様が購入を決めたお部屋は南北に窓があり、なおかつ角部屋で採光も充分に奥行を感じられる間取りが特徴でした。ただ東西を仕切る壁は構造壁で室内を大きく2つに分ける壁でもありました。 靴をたくさんお持ちであったことから、玄関土間を大きく伸ばし靴を大量収納できる棚を設置。リビングから水廻りに渡ることが出来るように拡張した土間の床には飛び木を埋め込んで遊び心を。土間に対して直交するように貼ったフローリングはまるで縁側のような印象にさせ、構造壁の唯一の開口に印象的な両開き扉を造作しました。 天井と構造壁の躯体現しで非常に無機質でラフな印象になる中に、古い建具をリメイクした4枚の縦格子引き戸やレトロ格子の造作両開き扉が不思議と調和。リビングダイニングは、黒色が全体を通して統一感を担ってくれています。 1段ステップアップした寝室の間仕切りとなった縦格子建具の程よく透けた先には「洋」を感じるジオメトリックな柄のクロスを。ひし形格子を縦横組み合わせて和柄格子にしたWICのパーテーションも造作しました。ブルーと差し色イエローがポップな色遣いのサニタリー空間。インダストリアルやポップ、和や洋など様々な要素が合わさって唯一無二なお部屋ができました。
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DESIGN PLAN
プラン概要71㎡/2LDKの一室を2LDK+土間+WICにリノベーション。空間を東西に分断する構造躯体が特徴的でしたが、南北には抜けていて採光も充分。大きな間取り変更はしていないが、抜けの良さをいかして南北に伸びる間取りにして、分断の象徴の構造躯体壁を現しに両開きの造作建具を入れることで、印象的な壁面を演出することができました。
- 工期
- 3ヶ月
- 改装費用
- 約1090万円
- 施工面積
- 71.09㎡
- 家族構成
- おひとり
- 築年数
- 31年
- 所在地
- 神奈川県川崎市
WORKS 130