タイル貼りの種類とは?目地のパターンはリノベこだわりポイント
着ている服は素敵なのに合わせた靴がちぐはぐだったり、髪型がいまいちだったり、そんなシチュエーションは避けたいところ。
リノベーションのタイル選びでも沢山並べた中から「これに決めた!」と、タイルだけ見つめていたら危険ですよ。
タイル選びは「タイルの貼り方」「目地の色」「目地の幅」までぬかりなく、
タイルを活かす貼り方・バランスの良いタイル目地の色、幅のトータルコーディネートが肝心です。
と、言われてもタイルの貼り方とは?目地の色や幅は選べる?など疑問も多いはず。
そこで今回はタイル貼りの種類について事例を交えて紹介です。
INDEX
1:目地の役割とは?
タイル目地とはタイルを貼る際にできる部材同士の隙間部分のことです。隙間には目地材を入れることが一般的です。
なぜ、あえて隙間を作る「目地」が必要か?というと「下地の動きからタイルが割れてしまうのを防ぐ」「タイルの寸法誤差を調整し美しく仕上げる」為です。
目地無しでタイルを貼る場合、タイルを貼った壁に地震などの衝撃が加わるとタイルに直接負荷がかかることで割れたり、欠けたりすることがあります。目地は緩衝材の役割を果たしているのですね。
また、タイルは焼いて作ることが多く一枚一枚ごとに微妙にサイズが違います。
目地無しで突きつけてタイルを貼ると寸法誤差から隙間ができてしまうことも。
目地があることで美しく仕上がりやすくなります。
2:タイルの貼り方、目地の種類とは?リノベ事例で紹介
事例1■リズミカルな、馬目地
長めの幅が特徴のネイビー色タイルを「馬目地」で貼りました。
馬目地とは、タイルを縦か横方向に半分ずつずらして貼る方法です。
お店やリノベ画像で一度はどこかで見たことがあるのでは?
ちなみになぜ「馬目地」かと言うと、馬の足跡のように交互になった並びからこの呼名に。
足跡のような躍動感ある並びが、視覚的に水平垂直が多い空間に遊び心のあるリズムを加えますね。
タイル目地の色もホワイトでタイルのネイビーとの爽やかな組み合わせです。
コンクリートむき出しの天井やキッチン腰壁に使ったモールテックスなど無骨な素材が多い中で、タイルが空間の力みを程よく抜いてくれている事例です。
事例2■直線が気持ち良い、芋目地
艶感のあるグリーンが印象的なグリーン色のタイルを「芋目地」で貼りました。
芋目地とは、タイルを縦横一直線に目地を通した貼り方です。
どうして芋?なのかというと、規則正しく伸びるとされる芋の根にタイルの並びが似ていることから。
縦横にまっすぐに伸びる目地の線は、空間にスッキリとした印象を与えますね。
タイルの艶や鮮やかなグリーンだけでも十分に存在感があるので、スッキリとした芋目地で主張を抑えました。
タイル目地の色はホワイトにすることで、部屋とのバランスも良い柔らかな雰囲気に。
事例3■圧倒的な迫力、壁全体にタイル貼り
キッチンの壁全面にタイルを貼りました。広い範囲にタイルを貼ると迫力がありますね。
カフェのような、自分の家じゃないような雰囲気にお料理する気持ちも上がります。
このぐらいの広範囲でタイルを貼る場合に気をつけたいのが色の選択。
タイルの質感だけで十分雰囲気づくりができるので、濃い色のタイルは主張が強すぎる印象に。
なんだか落ち着かない感じや、飽きてしまったりすることも考えられます。
事例のようにホワイトのタイルでも馬目地でアクセントがつき、ブラックやダークグレーの目地色で空間を引き締めキリッとした印象に。
天井の木毛セメント板や床のラフなフローリングなど個性ある素材とも相性が良いですね。
事例4■発想の転換、タイルの縦貼り
横長の長方形タイル。くるっと90度向きを変えて、縦長タイルに。こっちの向きでも貼れますよ、タイルはどちらの向きに貼っても自由です。
向きを変えて貼るだけで別のタイルになったみたいに違う印象を与えてくれるのがタイル選びの面白いところ。
事例のように縦長に並べたタイルはお行儀の良いスッキリした好印象を与えます。
可愛らしさやカジュアルさ少し抑えたい場合やなんだか選んだタイルにしっくりこない時など、
タイルの向きを変えて見るところっと考えが変わるかも。
ちなみに45度傾けて貼ったり(タイル職人さんが涙目になります)なども出来ちゃいますが
タイルの種類の中には向きが決まったものや工事費が変わる場合もあるのでディレクターさんに確認してくださいね。
事例5■次に来るのは、目地太め?
細めか、太めか、それだけで受ける印象は大きく変わります。眉毛の話ではなく、目地の話です。
事例では目地の太さを1cmに!タイル目地の多くは3mmや太めでも5mmの場合が多いのですが、このように目地のフレームでタイル一枚一枚を囲ったアイデアは新鮮です。
コロンとしたタイルが強調されて可愛らしさが増しますね。
太めの目地の場合は目地色がしっかりと見えてくるので、ライトグレーやホワイトなど薄い色の目地がおすすめです。
細眉ブームや太眉ブームのトレンドが世にあるように、細目地主流のタイル貼りでも、次に来るのは太目地ブームかもしれないですね。
事例6■柄ありタイルは、引き算コーディネートで
ラインの凹凸があるデザインが印象的なタイル。平滑なタイルよりもその存在感は華やかですね。
このように凹凸があったり、模様が入っていたりとタイルの種類はさまざま。カタログやサンプルを見ているだけでも楽しいです。
この個性あるデザインを活かすため、特に気をつけたいのは目地の色。
事例のようにタイルの色味に合わせたダーク色の目地でなるべく目地の存在を無くすこともおすすめです。
芋目地でスッキリとさせてタイルを引き立たせることを優先させました。
個性派タイルには引き算コーディネートが間違いない選択。
柄や色が沢山入ったタイルの場合などは、タイルに使われている色に近い目地色でなるべくタイル柄を邪魔しないように、目地の存在感を少なくするのがポイントです。
3:目地材の種類
■セメント系目地材
一般的によく使用される目地材です。内装用の目地材は材料のキメが細かく、細い目地でも奥まで埋め込みやすいです。目地が太いとヒビ割れしやすいので、その場合は外装用の目地材がおすすめです。
目地の色は商品ごとに種類が変わりますが、ホワイト・ライトグレー・ダークグレー・ブラックのカラーがあることが多いです。
■カラー目地材
目地の色がブルーやイエロー、ベージュといったタイルの施工事例を見たことがありますか?その場合はカラー目地材を使用しています。
ホワイトのタイルでも目地に色が入るだけで雰囲気が変わります。個性をだしたい場合にはおすすめですよ。
■防カビ・抗菌・防汚機能あり目地材
タイルを貼る場所はキッチン周りや洗面周りのことが多いですよね、水がかかる場所特に「防カビ・抗菌・防汚」機能がある目地材の使用をおすすめします。タイル目地はカビが生えやすいのでは?という心配なお声は多いですが、目地材で対策しておくことで日々のお手入れが楽になりますね。
4:タイルのお手入れ方法
タイルや目地にはカビ汚れ・石鹸汚れ・油汚れがつきやすいですよね。適切なお手入れ方法で綺麗な状態へ元通りに。
■基本のお手入れ
まずはお湯で水拭きしましょう。ほこりや固まる前の油汚れや調味料のはね汚れはこの方法で多くは落ちます。しつこい汚れには中性洗剤をつけたスポンジで擦り落としてみましょう。
■カビ汚れのお手入れ
塩素系洗剤をカビの部分にかけ(スプレータイプの泡がでる商品が使いやすいですね)
時間をおいてしっかり染み込ませ、濡れ雑巾で拭き上げた後に乾拭きする。
■油汚れのお手入れ
汚れ部分にキッチンペーパーをあてて、その上から中性洗剤を染み込ませる。しばらくおいた後に水拭きで洗剤を拭き取り、乾拭きをする。
タイルだけでも沢山種類があるのに貼り方・目地の色・目地の幅まで決めていくと、その組み合わせはもはや無限に近いです。
それだけにオリジナリティを出しやすい部分でもあるということ。
タイルを貼ることで部屋の清掃性が高くなり、水拭きも可能なので清潔さを保てることは大切な役割ですが、同じくらい空間の装飾性を高める役割も。
気に入ったタイルのある空間ではそうではない空間と比べ、日々の気分を高めたり、リラックス効果を得られます。
個性を表現するタイル選びは、ファッションコーディネートを楽しむようなもの。
是非こだわりのタイルコーディネートを見つけてくださいね。
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