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マンションリノベーションの失敗しやすいポイントをチェック

初めてのマンションリノベーション。
人生の中でも数少ない高額な買い物であるリノベーションでは、失敗や後悔は回避したいと誰もが思いますよね。

いざ情報収集をしてみると、間取りのアイデアや気になるインテリア、リノベーション会社の多さや難しい工事の費用感など調べることがたくさん。
リノベーションに関する情報が多すぎるとお困りではありませんか?

ましてや仕事や家事に育児など忙しい日々の中、じっくりと情報収集する時間が無い。という方も多いはず。

そこで今回は「マンションリノベーションの失敗しやすいポイント」をまとめてご紹介します。
一通りチェックしてこれから始めるリノベーションに活かしてくださいね。

01■物件選びで失敗しやすいポイント

□希望する間取りにリノベーションができないこともある

「2部屋を仕切る壁を撤去して、1室の広々としたリビングルームを作りたい」と思って選んだ物件では、中にはその仕切っている壁を撤去できないことがあります。

というのも、マンションの組み立て方の中には「壁式構造」という、柱ではなく壁自体でマンションを支えている作り方のものがあります。撤去したい壁が構造壁の場合、その壁は絶対に撤去することはできません。

壁式構造のマンションは比較的、築年数が古いマンションに多い傾向にあります。リノベーションを前提とした物件選びの際には壁式構造かどうかを購入前に確認しておくと安心ですね。

ここで覚えておいて欲しいことは「マンションリノベーションでは壊せない間仕切り壁があるかもしれない」ということです。

■失敗しない為に「リノベーション会社のスタッフと内見が安心」

撤去できる壁かどうかを確認する方法として、内見時にリノベーション会社のスタッフと確認しておくことをおすすめします。

不動産紹介を専門としている業者ではリノベ内容までの判断ができないことがあるので、リノベーションを前提とした物件探しの際は特に注意してくださいね。

リノベーション会社のスタッフと内見することで、どんな間取りが可能かどうかも合わせて相談ができるので安心して物件の購入ができますよ。

■「壁式構造」でも満足度の高いリノベーションはできる

リノベーションに不向き?という印象を抱きがちな「壁式構造のマンション」ですが、中にはその特徴を活かした間取りで満足度の高いリノベーションもできます。

ちなみに、こちらの記事では「壁式構造を活かしたリノベ」をご紹介▼▼▼合わせてご確認くださいね。

□個性がチャームポイントになる壁式構造リノベ特集[Click Here]

□マンションの管理規約が厳しく、リノベーションの自由度が低い

マンションのリノベーションでは、禁止されている工事内容がマンションの管理規約で決められています。リノベーションで何をしても良い訳ではないのですね。

中にはキッチンやお風呂といった水まわり設備の移動は禁止。フローリングの使用は禁止。IHコンロの導入は禁止。といった様々な内容が細かく決められています。

「リノベーションでキッチンを移動し、対面型にする」などといった理想の間取りをお持ちの場合には、管理規約の内容にはご注意ください。

■失敗しない為に「物件購入前に管理規約を必ず確認すること」

リノベーション工事に関する管理規約はマンションごとに異なります。ですので、物件の購入前に管理規約を必ず確認してください。

中にはフローリングの遮音レベルといった専門用語が使われていることもあるので、ご不明点がある際はリノベーションスタッフにご質問くださいね。

02■リノベーション工事費で失敗しやすいポイント

□当初のリノベーション予算をオーバーしてしまう

リノベーションの予算は一応あるけれど、理想の間取りや気になる水回り設備をどんどん取り入れるとあっという間に見積書が予算をオーバーしてしまう。なんてこと、実は珍しくはありません。

結婚式のようにせっかくの機会なので、使い勝手の良いものや気に入ったものを取り入れたいと、理想と現実のバランス調整に多くの方が悩まれます。

■失敗しない為に「リノベーションで何をしたいか」優先度を整理してから予算を調整

いいな!と思ったことをあれこれと取り入れては、リノベーションでは予算はいくらあっても足りません。

そこで、家族やリノベーション担当者と一緒にリノベーション内容の優先度の整理は欠かせません。
上限の予算がしっかりと決まっている場合には、予算に合わせるリノベーション提案も可能です。

リノベーションの担当者は工事費を抑えるポイントや代替案を提案しますので、悩んだ際には頼ってくださいね。

□契約後の追加工事で予算をオーバーしてしまう

リノベーション打合せの多くでは、工事契約後にフローリングや壁紙といった内装材の検討やキッチンやお風呂の詳細を本格的に決めていきます。

タイルやフローリングのサンプルを色々と見比べたり、ショールーム見学をした後は仕様が以前の見積りからグレードが上がるお客様は多くいらっしゃいます。
また、詳細の設計に進むにつれ、オーダーメイドの収納や家具製作といった追加工事を依頼される場合もあります。

計画が具体的になると必要なものがより明確になりますよね。

■失敗しない為に「追加・変更内容は工事費確認を忘れずに」

提出された見積書からリノベーション内容に変更が出た場合、工事費の変更も確認しましょう。追加工事を依頼するうちにあっという間に予算を超えてしまう場合があるので、予算の管理には注意です。

また工事の着工後には変更のキャンセルができないこともあり、トラブルの原因にもなりやすいです。
リノベーションでは検討することが多く忙しく感じますが、工事費の確認も怠らずに行いましょう。

03■スケジュールで失敗しやすいポイント

□引っ越し希望時期に間に合わない

リノベーションのきっかけとして「賃貸の更新期限までにリノベーションを完成させたい」「子どもの保育園や小学校入学のタイミングに合わせて引っ越しをしたい」と考えている方は多いのではないでしょうか?

そこで気をつけるポイントはリノベーションのスケジュール期間について。意外とリノベーションの準備、工事には長期間が必要です。

■失敗しない為に「逆算したスケジュールで動き出そう」

リノベーション会社比較検討→リノベーション打合せ期間→リノベーション工事期間、といった流れのリノベーションでは完成・引っ越しまで平均して6ヶ月程必要となる場合が多いです。

物件を購入してからリノベーションをする場合では、上記のリノベーション期間に物件探し+購入手続きの期間が加わるので、さらに準備期間が必要です。

物件を探す場合、すぐに見つかることや半年以上かかることもあり、その期間は人それぞれです。

引っ越しの期限が決まっている方は最低でも半年以上前(物件を探す場合はさらに余裕を持ちましょう)から準備の開始をおすすめします。

□リノベーション会社検討に時間がかかる

リノベーション会社は数多くあり、どの会社をリノベーションのパートナーに選ぶのかは悩みますよね。

比較検討する為にも数社にプラン・見積もり依頼をされる方もいらっしゃいます。ここで数多くの会社に依頼をすると、リノベーション会社検討に時間がかかりすぎることがあります。

■失敗しない為に「パートナー候補の会社比較は2〜3社がおすすめ」

リノベーション会社を決めるまでに、相談会に参加→現地確認(採寸)→プラン提案・見積書提出といった打合せを各社で行います。

多くの会社に依頼すると上記の打合せを各社すべてと行い、見積書が出揃うまでに時間がかかる為、検討期間が長く必要になります。

このリノベーション会社探しで疲れてしまう方も多いので、候補は2、3社に絞るのがおすすめです。 その後に始まる本格的なリノベーションの打合せに、体力気力を残しておいてください。

□忙しくてリノベーションの打合せができない

リノベーションの打合せでは、間取りの決定・照明やコンセント位置の検討・お風呂やキッチンといった水回り設備のショールーム見学に、フローリングやタイルといった内装材の検討など、決めることが盛り沢山です。

打合せは週に1回や2週間に1回など定期的に行います。打合せの時間以外でもお客様は間取りや内装の情報収集をしたりとリノベーションに関することに時間を使うことが増えます。

こういった時期に仕事が忙しかったりして時間の確保が難しいと、リノベーションが負担に感じてしまうことも。

■失敗しない為に「リノベーションは余裕のある時期に」

リノベーションの計画が本格的になると打合せ回数も増えるので、仕事が忙しい場合やじっくりと内装を検討したい方はこの期間をゆとりあるスケジュールにすることもおすすめです。

また、物件購入をしてからリノベーションをする場合では、不動産購入手続きの都合上や二重家賃を避ける為に、この打合せ期間がタイトスケジュールになる場合があります。

リノベーションの準備を優先できるよう、自身の仕事やプライベートのスケジュールには気をつけてくださいね。

04■リノベーション計画で失敗しやすいポイント

□リビング・ダイニングでは家具の大きさを確認

ソファやテーブルなどリビング・ダイニングでは比較的大きなサイズの家具を配置することが多いです。

リノベーションの完成後に予定していたソファが大きすぎる。なんてことを防ぐ為にも事前に家具の大きさを確認しておきましょう。

■失敗しない為に「プラン図に家具も記入しましょう」

プラン図にサイズを合わせた手持ちの家具、または購入予定の家具を記入することで、家具を配置した際に動線が窮屈ではないかを確認しておくと安心です。

さらに家具周りの通路幅や引っ越しの際に使用する搬入経路の寸法確認も合わせて行うと完璧です。

また、リビング・ダイニングでは模様替えを行うこともあります。家具の配置を数パターン、プラン図上で検討しておくと今後の模様替え時もスムーズですよ。

□リビングは長い時間を過ごす場所だから、素材の選択も重要

家の中で過ごす時間の長いリビング・ダイニング。掃除の機会も多いのでお手入れがしやすい素材や、心身に心地良い内装材を取り入れることも大切です。

内装材はデザインの良さだけでなく、サンプルで表面の手触りを確認したりお手入れ方法も事前に確認しておきたいですね。

□キッチンの収納スペースは足りていますか?

キッチンの中の収納やカップボードがあると一見、収納量が確保できていると感じやすいですが、お手持ちの食器や調理器具は入りきりそうですか?

また、パントリーを用意すると大容量な収納に思えますが、天井近くの高さにある収納エリアは出し入れが不便に感じることもあります。

■失敗しない為に「収納場所はあらかじめ決めておく」

収納に関して、引っ越ししてから何をどこに収納しようか考えることもありますが、リノベーションの計画時にあらかじめ決めておくと引越し後の収納に悩むことも少ないですよ。平面図や展開図といった図面を使って、収納計画も練ってみてください。

スペースが足りないと困る、ゴミ箱の位置や家電の配置も前もって考えておきたいですね。

□何かと必要なキッチンまわりのコンセント

キッチン周りでは冷蔵庫に炊飯器や電子レンジ、トースターといった定番のものから、ケトル・コーヒーメーカー・ホームベーカリーなど新たに加わる家電もありますよね。

将来的なことも含めこういった調理家電のコンセントは多めに用意しておくと安心です。

ちなみにコンセントがたくさんあるからといって電気の容量が増える訳ではありません。たくさんの家電を同時に使うとブレーカーが落ちますのでご注意ください。

□寝室ではベッドのサイズ・出入口の建具との干渉に注意

寝室にあるベッド、こちらもリビングのソファと同じくサイズには要注意です。プラン図にベッドのサイズを反映して、ベッドのサイズや周りの通路幅を事前に確認しておきましょう。

■失敗しない為に「ベッドとドアの干渉に注意」

見落としがちなのがベッドとドアの干渉です。ドアを開くとベッドに当たってしまうなんてことを防ぐためにもレイアウトには気をつけてくださいね。

布団を床に敷く際もドアに干渉し、出入りが不自由になることがあります。そう言った際は引き戸を検討するなど対策が可能です。

□寝室の窓まわりにも配慮が必要

心地良い就寝環境に影響が実は大きい窓まわりのコーディネート。カーテンやブラインドといったウインドウトリートメントの計画はできていますか?

■失敗しない為に「遮光や騒音への配慮を」

カーテンといったウインドウトリートメントでは室内を暗く保つ遮光の性能が高いものがあります。明るさが気になる方は照明だけでなく、窓まわりも配慮してください。

また、寝室に窓がある場合、外部の騒音にも配慮しておきたいです。音が気になる場合には二重サッシにするといった対策は効果が高いのでおすすめです。

□玄関ではプライバシーの配慮を

来客や荷物の受け渡しなど、家族以外の方も出入りがある玄関。意外と家の中の様子は玄関から見えやすいですよ。
単身住まいの方は特にプライバシーの配慮に気をつけたいですね。

■失敗しない為に「レイアウトで対策を」

玄関からリビングルームが見える間取りの場合には、リビングドアのガラスを小さくする、柄入りのものにするといった対策を行うとプライバシーの配慮に繋がります。
ワンルームの間取りでも、視線が抜けないパーティションを取り入れるなどアイデアで対策が可能です。

こういった部分は住み始めないと失敗に気づきにくいこともあります。特に普段の生活で気になることは、新しい家の計画でも取り入れてくださいね。

□リノベーションでは「トイレの位置は変えない」がおすすめ

キッチンやお風呂の位置を変えるなど自由な間取りが出来る印象があるマンションリノベーションですが、「トイレの位置は変えない」ことをおすすめします。

■失敗しない為に「トイレは既存の位置を活かした間取り」がおすすめ

トイレの位置を変更すると流れが悪くなったりと不調が出やすく、故障した場合にも生活への負担も大きいので、リスクを回避しておきたいポイントです。

物理的にトイレの位置変更は可能ですが、汚物や紙類といったものを排水管内でしっかりと流すため、排水管の勾配確保にトイレの床の高さを上げる必要があるので、その分天井高さが低くなることも考えられます。

トイレの移設はあまりメリットがないので、なるべくトイレは既存の位置を活かした間取りで考え始めてはいかがでしょうか。

□洗面台まわりの収納は思っている以上に必要

洗面所ではタオル以外にも洗面用具や化粧品、ヘアケア剤にドライヤーといった家電まで、あらゆる種類の小物がたくさん。
加えて、上記のストックも用意したりと思っている以上に収納する物はたくさんあります。

■失敗しない為に鏡まわりの収納が重要

毎日使うものは洗面台まわりに集まりやすいですよね、すぐに手に取れる位置として鏡のまわりに収納が充実していると便利かつ、整理整頓もしやすいですよ。

洗面台に収納が少ない場合など、収納付きの鏡を選ぶと便利です。ボトルなど小物を収納しやすい、浅くて仕切りの多い収納が重宝しますよ。

□大きいけれど使いにくいは避けたい、クローゼットの計画

リノベーションで悩む方が多いポイントである「クローゼット収納」家族それぞれにスペースを確保したり、広めのウォークインクローゼットがあると収納量を確保できた気持ちになりますよね。

■失敗しない為に使いやすさの配慮を忘れずに

広いウォークインクローゼットでは通路スペースが必ず必要になり、収納スペースがイメージよりも多くとれないことがあります。
また、高い位置に取り付ける収納用の枕棚では、棚の上の荷物が取り出しにくく、使い勝手が悪く感じてしまうことも。

対策としては、デッドスペースの少ないウォークインクローゼットのレイアウトや通路スペースが必要無いクローゼットの仕様にすること。枕棚は少なめにして、衣類をかけるハンガーパイプを上下2段に設置するなど、収納量を増やす工夫を積極的に取り入れてくださいね。

マンションリノベーションの失敗しやすいポイントはいかがでしたか?
リノベーションでは検討する内容が多く、すべてに時間をかけて検討することは難しく感じるでしょう。

「検討の時間が足りない」と、勢いで決めた間取りや照明やといった内容が後悔の原因になることも。

こんなことを防ぐ為にも、紹介した押さえておきたいポイントを中心にチェックし、こだわりたい部分にしっかりと検討の時間を割く、といったメリハリをつけた時間の使い方をしてくださいね。

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