リノベで使える補助金「子育てグリーン住宅支援事業」とは?
2025年も新築・リフォーム住宅の省エネ化推進を目的とする支援事業「子育てグリーン住宅支援事業キャンペーン」が発表されました。
一般的なリノベーション工事でも対象となりやすいこちらの補助金!今年中にリノベを予定されている方は要チェックです。
INDEX
補助金の対象期間は?
2024年11月22日以降に工事着手し、2025年12月31日までに交付申請が完了した工事が対象となります。
[確認ポイント]
・2024年11月22日以降に工事着手した工事が対象なので、昨年末や年明けなど既にリノベ工事を完了した方も対象になる可能性があります
・補助金の交付申請はすべての工事が完了した上で、2025年12月31日までに申請を済ませる必要があります
国が定めた補助金申請額の予算上限に達した時点で、期限よりも前に受付が終了する可能性もあります。
例年、年末にかけて申請が増加する傾向にあります。
また、リノベの計画から工事完了までは約6ヶ月ほどかかる場合が多いです。現在検討中の方は、お早めにリノベを進めることをおすすめします。
補助金の対象者、対象となる物件とは?
リノベする住宅の所有者等であることが条件です。
また、「子育てグリーン住宅支援事業キャンペーン」という名前ではありますが、補助金の申請にあたり家族構成や年齢は問いませんのでご安心ください。
物件の条件は、建築から1年が経過した住宅または、過去に人が居住した住宅(現に人が居住している住宅)が対象です。
マンションまたは一戸建て、どちらでも対象です。
補助額と上限額は?
1申請あたり最小5万円以上から最大60万円の補助を受けられます。(補助額5万円未満では申請不可です)
また、補助金はいずれかの方法で還元されます。
①補助事業に係る契約代金に充当する方法
②現金で支払う方法
工事完了後にはなりますが、リノベ事業者とお客さまが合意した方法で還元されます。
補助対象のリノベ工事とは?
下記3つの必須工事カテゴリーのうち、最低2つを実施すること。
かつ、1申請あたりの合計補助額が5万円以上であることが必須条件です。
[申請の工事タイプは2種類あります!]
・必須工事123の全てを実施する場合→「Sタイプ」での申請となり、補助額は上限60万円です。
・必須工事123のうち、いずれか2種を実施する場合→「Aタイプ」での申請となり、補助額は上限40万円です。
ちなみに今年のキャンペーンの特徴は、昨年よりも一世帯あたりの補助額が増加しました。
補助対象リノベ工事を詳しくご紹介!
補助金申請の必須工事に加え、付帯工事もすることで補助額が増える今回のキャンペーン。
どんな工事が対象なのか見ていきましょう。
▽▽▽必須工事
「①②③すべての工事を行う」または「①②③のいずれか2種の工事を行う」必要があります。
①開口部の断熱改修
②躯体の断熱改修
③エコ住宅設備の設置
※①②についてはZEH水準に相当する省エネ性能以上の改修工事が対象
▽▽▽必須工事付帯工事(任意)
※上記必須工事を行う場合にのみ補助対象となります
④子育て対応改修
⑤防災性向上改修
⑥バリアフリー改修
⑦空気清浄機能、換気機能付きエアコンの設置
⑧リフォーム瑕疵保険等への加入
それではここから各工事内容をご紹介します。
①開口部の断熱改修
開口部の断熱改修工事のうちリノベで取り入れやすいのが「内窓(インナーサッシ)の設置」です。
内窓とは上の画像のように既存窓の部屋側に取り付ける窓のことで、二重窓・インナーサッシともいいます。
この内窓は断熱効果アップ、結露軽減や防音対策にも効果的です。
マンションの場合でもほとんど取り付けが可能なので、リノベでも頻繁に実施されている工事です。
また既にある内窓を取り除き、新たに交換する場合も補助対象となります。
また、その他の開口部断熱改修工事を挙げると「外窓交換」「ガラス交換」「玄関ドア交換」といった工事も対象となります。
さらに、今ある窓やガラスドアを外して、断熱交換のあるものに交換する工事でも対象となります。
ここで注意点ですがマンションリノベの場合、「内窓の設置」を除く「外窓交換」「ガラス交換」「玄関ドア交換」といったご紹介した工事は実施が難しい場合がほとんどです。
というのも外窓やサッシ、玄関ドアの多くは共用部分にあたるため工事の禁止が管理組合で決められていることが多く見られます。
中にはガラス交換は認めているマンション管理組合もあるので、お住まい先の管理組合への確認をおすすめします。
一方、戸建てリノベでは紹介した開口部の断熱改修工事の実施は可能です。
また、対象工事とするには「ZEH水準に相当する省エネ性能以上の仕様」にする必要があるので、条件を満たす商品(内窓やガラス)を選びましょう。
②躯体の断熱改修
外壁と内壁の間や天井裏、床下に一定の使用量以上の断熱材(ZEHレベル)を施工することによって、断熱効果を高める改修工事です。
マンションリノベの場合、既に断熱材が施工されているマンションもあるため、基準を満たす程の断熱改修を行うケースはまれです。
一戸建てリノベでスケルトンリノベーションをされる際などでは良いタイミングなので検討されても良いでしょう。
③エコ住宅設備の設置
リノベ工事で下記いずれかのエコ住宅設備を設置する必要があります。
1:太陽熱利用システム
2:高断熱浴槽
3:節水型トイレ
4:節湯水栓
5:高効率給湯器
6:蓄電池
特に234についてはリノベーションで頻繁に取り入れられる設備です。
また、設備に関しては事務局の定めた基準を満たした商品のみが対象となります。商品選定の際にはご注意ください。
以上が補助金申請にて必須である「必須工事」のご紹介でした。
①開口部の断熱改修における「内窓の設置」は、単体工事としては高額になりやすく導入を見送るケースもありますが、補助金を使うことで導入のハードルはずいぶんと下がります。
断熱効果向上の満足度は高い工事なので、この機会に導入の検討をおすすめします!
ここからご紹介する工事は必須ではありませんが、①から③の必須工事と同時に行うことで合計補助額がアップしお得になります
付帯工事(任意)を詳しくご紹介!
④子育て対応改修
リノベ工事で下記いずれかの子育て対応改修が対象となります。
「子育て」とありますが内容は多岐にわたり、4種類の工事が対象です。
④-1:家事負担の軽減に資する設備を設置する工事
[対象となる設備]
・掃除しやすいレンジフード
・ビルトイン自動調理対応コンロ
・ビルトイン食器洗機
・浴室乾燥機
・宅配ボックス
上記設備もリノベでは広く導入されている設備です。このタイミングでぜひ取り入れてください。
④-2:防犯性の向上に資する開口部の改修工事
対象内容が「窓交換」「ドア交換」となる為、マンションでは実施が難しいでしょう。
戸建てリノベの場合は、ご検討下さい。
④-3:生活騒音への配慮に資する開口部の改修工事
対象内容は「内窓設置」「ガラス交換(複層ガラス)」「窓交換」「ドア交換」となります。
この中でマンションリノベで導入が容易なのは「内窓設置」です。
④-4:キッチンの交換を伴う対面化改修工事
リノベで対面キッチンレイアウトに変更することで補助の対象となります。
下記条件を満たすLDKの間取りが対象となります。
[キッチン設備について以下1から4のすべてを有すること]
1:キッチン用シンク(給排水設備と接続されていること)
2:調理台
3:コンロ(IHクッキングヒーターを含む)
4:調理室用の換気設備
[レイアウトについて]
上記1から3の少なくとも2つ以上の設備に正対して立った位置から、リビングまたはダイニングの過半を見渡すことができること
→対面式キッチンからリビング、ダイニングの過半を見渡せるレイアウトが対象です
△参考に上のキッチン画像のようなレイアウトが対象です
「4:キッチンの交換を伴う対面化改修工事」についての注意点!
・既存キッチンの「移設」による対面改修化は対象外です
・リノベ前のキッチンが対面キッチンである場合は対象外です
・この項目で補助金が交付される場合「掃除しやすいレンジフード」「ビルトイン自動調理対応コンロ」
の重複申請はできません。節湯水栓・ビルトイン食器洗機は申請可能です。
⑤防災性向上改修
防災性向上とは、台風などによる屋根材や飛来物の衝突に対しても安全性を有すると確認された「合わせガラス」または「複層ガラス」の窓にすることです。
マンションではガラス交換は難しいことが多いですが、戸建ての場合は実施可能です。
⑥バリアフリー改修
リノベでバリアフリー改修をすることで補助の対象となります。以下の改修が対象です。
・手すりの設置 →トイレや浴室、玄関など設置場所の対象は広いです
・段差解消 →リノベでフラットな間取りにすることは多く、取り入れやすい項目です
・廊下幅等の拡張 →通路幅はおおむね75cm以上が対象です
・衝撃緩和畳の設置
※事務局に登録された製品を利用し、衝撃緩和畳を新設または入れ替えにより設置する工事が対象です。
4.5畳以上設置する場合に限りますのでプランにはご注意です。
⑦空気清浄機機能、換気機能付きエアコンの設置
リノベ工事のタイミングでエアコンを買い替えされる方はたくさんいらっしゃいますが、対象機能付きのエアコンを検討されてはいかがでしょうか?
冷房能力に応じた補助額(2万円〜2万7千円)×設置台数の合計が補助額となります。
⑧リフォーム瑕疵保険等への加入
国土交通大臣が指定する住宅瑕疵担保責任保険法人が取り扱う、リフォーム瑕疵保険及び大規模修繕工事保険へ加入した場合に補助の対象となります。
ここまでが補助対象工事のご紹介でした。リノベ内容と照らし合わせながら、取り入れられそうな内容をご検討ください。
5万円以上の補助金額とはどんな内容?
補助金対象となるためには、①②③のうち2つの必須工事を含んでいることが条件であるほか、1申請あたりの合計補助額が5万円以上であることが必要です。
[1申請あたりの合計補助額が5万円以上の例]
・腰窓1カ所に内窓を設置 必須工事① 補助額11,000円
・高断熱浴槽の設置 必須工事③ 補助額32,000円
・掃除しやすいレンジフードの設置 任意工事④ 補助額13,000円
と、するだけでも5万円以上の補助額となります。
リノベーション工事の場合、補助額達成は比較的クリアしやすいですよ。
補助金申請方法について
補助金の申請はハコリノベが行います。
合わせてお客様が検討されているリノベ工事は対象となるのか、対象商品や補助額の確認も行いますのでご安心ください。
リノベーションを検討されているならば、世帯問わず対象となりやすい今年の補助金制度。
特に費用的理由で導入を諦められることがよくある「内窓の設置」ですが、このタイミングで補助金を使用できるのはチャンスです。
内窓を設置された方の中には「部屋の中が静かになった」「冷暖房の効率が上がった」と言ったお声も多く、住環境のグレードアップにつながる満足度の高さもおすすめの理由です。
ぜひこのお得な補助金を活用して2025年にリノベーションを行いましょう。
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