知っておくと安心!リノベーション費用のアレコレ
「リノベーションっていったい、いくらぐらいかかるのだろう」と具体的な金額がイメージできない方は多いのではないでしょうか?
それもそのはず、同じ広さのリノベーション事例でも工事費用が数百万円の違いがあり、見積もりを依頼した会社を比較しても工事費には大きな差があることも少なくありません。
リノベーションは商品価格のように金額が決まっていない為、何をしたらどのくらいになるという金額の目安がつきにくく、「リノベーションをしたいけれど予算が全然合わないかもしれない」とお悩みの方もいるかと思います。
そこで今回はハコリノベのリノベーションを基に[リノベーションの費用にまつわる知っておきたいこと]をご紹介します。
これからリノベーションを始める方には金額のイメージがより具体的になるように、まさに今、費用についてお悩みの方も解決のヒントとして是非お役立てください。
INDEX
- 01■リノベーションの価格はどのくらい?(ハコリノベ調べ)
- □リノベーションは年々、値上がり中
- □戸建てリノベはマンションリノベよりも高額
- □予算ありきのリノベーション相談も可能です
- 02 ■工事見積書のチェックポイントとは?
- □水回り設備のグレードに注意
- □見積書の比較は難しい?
- 03 ■リノベーション工事以外にも必要な費用とは?
- 04■想像よりも工事費が高い?勘違いしやすいポイント
- □コンクリートを現した天井では工事費が安くなる訳ではない
- □塗装工事と壁紙工事では工事費の金額差が大きい
- □造作キッチン・造作洗面台はデザイン次第で金額が大きく変わる
- □モルタルとモールテックスは別物
- 05■DIYは「費用削減」よりも「貴重な経験」としての活用がおすすめ
- □DIYはスケジュールに余裕があり、チャレンジしやすいものならOK
- □DIYで塗装にチャレンジ
- 06■リノベーションで使える補助金のお知らせ (2024年版)
01■リノベーションの価格はどのくらい?(ハコリノベ調べ)
リノベーションをするのにどのくらいお金が必要なのだろう?と疑問に思いますよね。
そこで気になる、ハコリノベのマンションリノベ価格帯ですが約1100〜1600万円(2023年調べ) での事例が多い傾向となりました。
上記はフルリノベーション(=間取りを全体的に変更し、水まわりの設備や内装をすべて入れ替えるリノベーション)をした際の参考価格です。
金額に幅がある理由としては、広さの違い(100平米を超える物件などは材料費が多く必要です)・築年数の違い(築40年を超える物件などは劣化した部分のメンテナンスも必要になります)・地域による物価の違い(関東地域の方が工事費は高くなる傾向です)により価格差が生じる為です。
どんなリノベーションをするか。に加え、物件ごとに広さや築年数の条件も異なる為、リノベーションの工事金額は平均でも表し難いのですね。
□リノベーションは年々、値上がり中
上記の結果より、リノベーション価格は予想よりも高い!という印象でしたか?ハコリノベに限らず、他のリノベ会社でも同じ状況だと予想されますが工事費は年々、上昇傾向にあります。
リノベーションで使用する材料価格の高騰や設備機器類の値上がり、職人の人件費・工事で発生する廃材の処分費の高騰など様々な理由により、ここ数年で急激に工事費は値上り続けているのが現状です。
もしかすると、ネットや雑誌で見たリノベ事例が同じくらいの広さでもずいぶんと工事価格が低く感じることがあるかもしれません。
それは工事時期が数年前のものであり、価格が最新の価格帯と差がある可能性がありますのでご注意ください。
具体的な工事費は都度、リノベ会社に見積もり依頼をすることが確実です。
□戸建てリノベはマンションリノベよりも高額
マンションリノベに比べ戸建てリノベをする場合は、工事費用がマンションリノベよりも高額になる傾向があります。
これは、戸建てリノベがマンションリノベよりも工事で手を加える箇所が多い為です。
例えば窓(サッシ)の入替えや外壁・屋根の工事、階段のかけ替えといった、戸建てリノベならではの工事項目があります。
ですので、戸建てリノベをする場合はどこまで手を加えるのかを検討することも重要ですよ。
窓(サッシ)の入替えや外壁工事の有無では数百万円の工事費の違いが発生しますので、予算を考える上でもご注意ください。
□予算ありきのリノベーション相談も可能です
リノベーションをするには約1100〜1600万が必要?と感じてしまいそうですが、実際にはそんなことはありませんのでご安心ください。
上記金額はあくまでフルリノベーションを前提とした例ですので、リノベーションの方法は他にもございますよ。
例えば「1000万円での予算でどこまでリノベーションできる?」というご相談の仕方でも大丈夫です。
その場合、間取りを部分的に変更する・比較的新しい水回りの設備は再利用する・リビングの変更を中心としリノベーションをする、といった予算に合わせたご提案が可能です。
具体的なリノベーションの相談を始める前に費用感を確認したい場合には、お問い合わせフォームのメールご連絡も是非、ご活用くださいね。
02 ■工事見積書のチェックポイントとは?
リノベーションを検討する際に数社の工事見積もりを比較することがありますね。その際の注意点は[リノベーションの総額だけを比較しないこと]です。
リノベーションの見積もりではその方法は各社で異なります。どこまでの工事内容が含まれているかについても各社で内容はバラバラなのでご注意ください。
一見、金額が低く感じる見積もりでも実際には含まれていない工事項目があるかもしれないので、見積もりチェックの際は金額と工事項目も忘れずに確認してくださいね。
□水回り設備のグレードに注意
リノベーション工事見積書では、キッチン・お風呂・洗面台・トイレといった水回り設備の商品価格も含まれていることがほとんどです。
最初の見積もりをもらう頃では、ほとんどの方が水回り設備を具体的に検討する以前の状態なので見積もりに含まれる設備機器は概算の場合が多くあります。
この概算で含まれている水回り設備のグレードも確認が必要です。各社の見積もりを比較すると、金額が低い場合にはグレードが低い商品で見積もりしている場合があり、またその逆の場合もあります。
見積もりを比較しやすくする為にも「トイレはタンクレス仕様が希望」など各社に具体的な要望を伝えると良いですよ。
□見積書の比較は難しい?
上記でご説明した通りリノベーション会社ごとに見積書の形式は異なります。例えば、キッチンの商品代とその取付費を分けて記載する会社もあれば、キッチン工事をひとまとめにして金額を記載する会社もあります。
見積書の項目が異なるので、単純に比較することが難しい。というお声はお客様よりよく聞かれます。
そこで、少しでも見積もり比較をしやすくするポイントは[各社に伝える予算や要望は統一すること]です。
見積書の形式は各社で異なりますがリノベ条件をなるべく揃えることで、比較検討の精度は高まります。
03 ■リノベーション工事以外にも必要な費用とは?
新しい住まいでの暮らしのスタートには、リノベーション工事費以外にも用意しておくべき必要な費用があります。
リノベーションのことで頭がいっぱいで他の予算をすっかり忘れていた!なんてことにならないように下記内容もチェックしてくださいね。
□照明器具やカーテン代
照明器具やカーテンやブラインドといったウインドウトリートメントは、リノベーション費用に含めることもありますが、一部をお客様自身が用意してお引越し時に取り付けることもあります。
そのような場合はリノベーション工事費に含まれない費用の発生となりますので、手配と予算管理をお忘れなく。
□家具・家電費用
リノベーションを機に家具・家電を買い換える方は多くいらっしゃいます。この場合の予算の確保も忘れないでくださいね。
□予期せぬ修理費の発生
リノベーション工事では解体して初めて確認できる部分(床下や天井裏など)で修理が必要になることがあります。例えば解体してみると床下に段差があり、間取りの都合上で床をフラットにする必要があるなど。予期せぬ追加工事が発生することがあります。
こうした事は特に築年数が40年程を超えるマンションでは起こりやすい傾向です。工事着工後の解体工事まではこのような工事費用の発生は起こりうるものとご理解ください。
□引越代・仮住まい費用
リノベーションをした住まいへの引っ越し代金の予算は忘れがちなのでご注意ください。また、住んでいる家をリノベーションをする場合、多くは仮住まいが必要です。
仮住まい先の家賃(約3ヶ月分)や契約に必要な費用(敷金・礼金など)、2回分の引越代など費用は多く必要なのでご注意ください。
また、ハコリノベでは仮住まい先のご紹介も可能なのでリノベーションと合わせてご相談くださいね。
04■想像よりも工事費が高い?勘違いしやすいポイント
リノベーションの工事費が予算よりもオーバーしてしまうと、計画の変更を検討しますよね。
その際に「ここをこう変えれば予算を抑えられるのでは?」とお客様も考えてくれますが、実は勘違いしやすいことがあります。
コンクリートを現した天井にしたからといって工事費が安くなる訳ではない。
壁や天井の仕上げである「塗装」と「壁紙」を比較すると工事費の金額差が大きい。
など、想像よりもこの工事って費用がかかるのだな。と、見積書を見て意外な印象を受ける方は多くいらっしゃいます。
そこでこれから「想像よりも工事費が高い?」と感じやすいポイントをご紹介します。
工事内容の優先度や費用調整の際に参考にしてくださいね。
□コンクリートを現した天井では工事費が安くなる訳ではない
上記事例のようにコンクリートを現した天井仕上げは、解体して現れたコンクリートをそのままの状態にするだけなので工事費は抑えられる?
という印象をお持ちの方は多いですが、実はそういう訳ではないです。
というのも、コンクリートを現した天井の多くでは照明を取り付ける為の電気配線を下記画像・青印のように鉄管内に入れて配線する作業が必要です。
照明の配置に合わせて鉄管を取り付ける作業が加わり、この一手間が必要なので工事費が安くなる訳ではないのですね。
一方でコンクリートを現さずに天井下地を作る場合では、天井裏に電気のコードのみを鉄管を使わずに配線するので、電気工事の作業スピードは早くなります。(この場合天井を作る大工工事は必要です)
コンクリートを現した場合と天井下地を作る工事を比較すると、工事費が大きく変わらないこともありますよ。
覚えておいて欲しいことは「コンクリートを現した天井にしたからといって工事費が安くなる訳ではない」ということ。費用削減案には効果的ではないのでご注意です。
□塗装工事と壁紙工事では工事費の金額差が大きい
天井や壁に取り入れられる「塗装工事」はリノベーションでは根強い人気があります。
下記事例の壁のように絶妙な色合いの選択肢がたくさんあり、中には左官仕上げのような立体感のある質感を表現できるものもありますよ。
塗装仕上げの天井や壁を取り入れたい希望は多いのですが、悩むのはその工事費。
塗装工事では壁紙工事よりも工事費が高くなる傾向にあり、その差は2〜3倍程になることも。
塗装工事では入念な下地処理や下塗りの後に塗料を二度塗りしたりと工程が多く、工期も長いことが工事費が必要な理由でもあります。
塗装工事を検討する際は工事全体の予算とのバランスも考慮すると良いですね。リビングは塗装、寝室は壁紙など使い分けることもおすすめです。
□造作キッチン・造作洗面台はデザイン次第で金額が大きく変わる
自分好みのデザインで作る造作キッチンや造作洗面台はリノベーションならではのアイテム。
下記事例は造作の洗面台です。
間取りに合わせた、隙間のできないサイズで作っているので、空間を有効活用できますよ。
造作すると工事費はどのくらいかかるもの?と気になりますが、デザイン次第で金額は大きく変わります。
なるべくシステムのキッチン・洗面台より金額を抑えたい、または同程度にしたい場合、デザインのポイントは収納方法をシンプルにすること。
造作キッチン・造作洗面台では引き出し収納ではなく、オープン収納や部分的な開き扉収納を取り入れると良いですよ。
下記事例でもキッチン収納にオープン棚を取り入れています。
オープン収納では扉が無いことで物の出し入れがしやすい、との声も多数です。
予算オーバーしてしまった時もオリジナルのキッチンや洗面台を諦めるのではなく、デザインを見直してみても良いですね。
□モルタルとモールテックスは別物
リノベーションでインテリアを検討していると「モルタル」や「モールテックス」という言葉を見聞きすることも多いのでは?
こちらの事例ではキッチン腰壁にモールテックスを使用しています。
次の事例ではキッチン腰壁にモルタルを使用しています。
事例写真だけを比較すると違いを見つけるのは難しいですよね。これらは同じもの?と感じやすいけれど、異なる特徴があります。
□モルタルとモールテックスの違いとは?
モルタルはセメント・砂・水を加えて作られる、昔から人気のある左官仕上げです。
リノベーションでは今でも床や壁の仕上げ材として多く使われていますよ。
一方、モールテックスとはマイクロセメントを使用したモルタル仕上げのこと。
マイクロセメントを使用することで仕上げの厚みを2〜3mm程といった、モルタルよりも薄く仕上げられるのがモールテックスの特徴です。
その特徴によりモルタルでは難しい家具の表面などもモールテックスで仕上げが可能。
下記事例のように洗面ボウルを設置せずに中までモールテックスで仕上げられます。これはモルタルでは難しい仕上げです。
また、厚みが薄いことで下地の動きに追従しやすく、クラックが入りにくい特徴もあります。
さらに、カラーバリエーションの多さもモールテックスの魅力です。ビビットな色やベージュといったインテリアに取り入れやすい色もありますよ。
□用途で使い分けると良いモルタルとモールテックス
魅力的な特徴が多いモールテックスですが、その工事費はモルタルと比べると高額になります。ですので、検討の際は使用する場所・用途に合わせて使い分けても良いですね。
モルタルやモールテックスといった左官仕上げでインテリアデザインの表現の幅がずいぶんと広がりました。オリジナリティ溢れるリノベーションで取り入れてみてくださいね。
ご紹介した内容は、相談会で多い質問や見積書を見て疑問に思われることの多いポイントです。
リノベーションでは実現したいことが多くあるけれど予算もある、そんなときにそれぞれに優先度をつけることは大切です。 悩んだときは上記の内容を参考にしてみてくださいね。
05■DIYは「費用削減」よりも「貴重な経験」としての活用がおすすめ
リノベーションについて調べていると、お客様自身が[DIY]で家づくりに参加する。ことを見聞きした方もいるのではないでしょうか。
ハコリノベのお客様の中でもDIYをされる方はおりまして、工事費の削減案としてや貴重なリノベーションを自身の手で体験する為などDIYをする理由は様々です。
DIYを工事費の削減案として検討する際は、その作業量にはご注意ください。
天井も壁も全てDIYで塗装する。となると作業量が多すぎてお客様のご負担も大きくなります。DIYをする際は無理のない内容でチャレンジしてくださいね。楽しめる範囲で取り入れることをおすすめします。
□DIYはスケジュールに余裕があり、チャレンジしやすいものならOK
ハコリノベのリノベーション工事ではDIYは基本的に工事完了後(お引渡し後)での作業をお願いしています。
DIYの注意点ですが、作業のスケジュールにはご注意ください。慣れていない作業は予想以上に時間がかかることがあり、予定の休日内で終わらないなんてこともありえます。
また、DIYを取り入れやすい作業内容ですが『塗装 (壁一面のみや棚板など塗りやすく、作業の負担が少ない範囲で)』『フックや棚といった取付作業』は比較的、ご自身でもチャレンジしやすいですよ。
一方で漆喰仕上げやモルタル仕上げなど左官作業は慣れていないと仕上げが汚くなってしまうので初心者にはおすすめしません。
□DIYで塗装にチャレンジ
塗装工事の検討に悩む時、自宅の壁をDIYで塗るという選択肢もあります。 こちらの事例ではご家族でリビングの壁一面をDIYで塗装しました。
完成の様子はこちら、ミントグリーン色の鮮やかな壁が綺麗に仕上がりました。
貴重な自宅のリノベーションという経験に自身の手を加えることは良い体験になりますよね。
塗装の工程を体験することで、日々のメンテナンスや塗替えも自身でできるなど家の管理に役立ちますよ。
06■リノベーションで使える補助金のお知らせ (2024年版)
リノベーションで補助金が使えると助かりますよね。補助金の利用ではそれぞれ申請条件がありますが、リノベーションをする方の多くが活用しやすい補助金制度もありますよ。
それではリノベーションを検討する方へ向けてこれから始まる補助金制度のお知らせです。
2023年度に多くの方がリノベーションで使用した補助金「住宅省エネ2023キャンペーン」ですが、この度令和5年度補正予算案に「住宅省エネ2024キャンペーン」の各事業が盛り込まれました。
2023年度のキャンペーン「こどもエコすまい支援事業」「先進的窓リノベ事業」「給湯省エネ事業の後継事業」の後継事業として2024年度もリノベーションで使える補助金制度が始まる予定です。
「住宅省エネ2024キャンペーン」は2024年3月以降での受付開始を予定しています。
■「住宅省エネ2024キャンペーン」公式HPはこちらから▷「住宅省エネ2024キャンペーン」新着情報[Click Here]
これからリノベーションをする方は利用しやすい補助金ですので、お手続きをお忘れなく。申請条件や補助内容は詳細決定次第公開されますので、最新情報をご確認ください。
具体的な数字のイメージが難しいリノベーションの費用についてですが、これまで紹介した内容を検討の際にはお役立てくださいね。
数百万円〜数千万円という費用がかかることが珍しくない、リフォームやリノベーション。
決して安くはない買い物であり、そしてこれから長く住む家ですので、計画の際にお金のことで我慢が多いと今後の暮らしに対しての満足度は低くなってしまいます。
具体的かつ現実的な費用の計画がリノベーション成功の鍵ですよ。もちろん、ハコリノベスタッフもサポートしますので、お悩みの際はお気軽にご相談くださいね。
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