WORKS 171
住み継ぐ家実家を引き継ぎ、3世代で暮らす戸建てリノベーション。ご両親を含めた家族6人が、それぞれの生活リズムを大切にしながら暮らせるよう、工夫を取り入れました。 物件は1階がRC造、2・3階が木造の混構造。木造ながら家の端から端まで視線が抜ける、開放的なワンフロアへと変化しました。 リビングには家族全員が座れる、大きな造作ベンチを設置。奥行き72cmのゆったりサイズで、寝転ぶのにも十分。ベンチ下は収納としても機能し、多人数の暮らしに助かる設計です。 また、身支度が重なる時間帯を考慮し、2階にはトイレと2ボウルの洗面台を配置。 階段横はガラスを取り入れたデザインにし、階段はスケルトン仕様、さらに梁を現しにして天井高を確保。 1階は車庫スペースを見直し、寝室・土間・トイレ・洗面を配置した生活空間にアップデート。 3階の各個室には屋根裏収納としてロフトを設け、高さを活かした使い勝手の良い空間に。 構造を活かした振り幅の広い変化を実現できるのも戸建てリノベならではです。 家族が自然とリビングに集まり、思い思いにくつろげる。そんな、3世代のこれからの暮らしを支える住み継ぐ家が完成しました。
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DESIGN PLAN
プラン概要実はY様にとって、自宅リノベは今回が2度目。リノベの経験値を活かし、毎日がスムーズになる工夫を取り入れました。 造作キッチンは、お手入れのしやすさを優先してステンレス天板を採用。 キッチンツールは掛けて・くっつけて整理整頓、ペーパーホルダーも自然と手を伸ばすだけで届く位置へ。 収納ツールを駆使し、小さなストレスを減らす仕掛けが空間のあちこちに。 また、お母様と一緒でも作業しやすいII型キッチンを選択。通路幅にはゆとりを持たせ、家族がすれ違いやすい動線を確保しています。 リビングにはチーク材のパーケットフローリングを取り入れ、機能性だけでなく、暮らしの楽しさも住まいに反映しました。 長く過ごしてきた実家だからこそ見えていた家の課題、気になっていた寒さや暑さも、断熱材の追加やインナーサッシの採用により改善。デザインだけでなく、暮らしの快適性も高めています。 さらに、前回とは異なるスタイルに挑戦し、マンションでは難しかったタイルを使った在来浴室も実現。 経験をベースに、何気ない部分にもこだわりが見られる空間は、2度目だからこそ辿り着けた、Y様らしさがあるお住まいです。
- 工期
- 4ヶ月
- 改装費用
- 約2800万円
- 施工面積
- 107.31㎡
- 家族構成
- 夫婦+子ども2人+両親
- 築年数
- 33年
- 所在地
- 大阪府